どうも。CDの紙ジャケに喜ぶヤツはオッサンだと思う男、プラケ・サガワです。
「どっちでもいい」ってヤツはCDそのものに関心がない人だと思います。

コストもかかっていないペラペラのペーラペラの紙の中にCD入れて「スリムで収納に便利」なんて喜ぶのはオサレOLみたいだし、大体、そのスリム化したおかげでタイトルが読みにくくて探し出すのが面倒くさいんだよね。
だから紙ジャケ、 大ッ嫌い
カーペンターズとかプロコル・ハルムは最新リマスターがその仕様だったので仕方なく買ったけどさ。
出来ればプラ・ケースにして頂きたい。
レコードのミニチュア化するならレコードそのものを買うわ 
さてさて、近年"死に体"どころかオワコン扱いのCDですが、その一方で一定のファンが時代を超えて常にいらっしゃる尊敬出来るミュージシャンの方々を除くと再発物は結構元気だと思います。
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新作の音源は売れなくても昔の音源で未CD化の物や、10年20年ぶりの音源化などはザラです。
しかもそこに「1,000円」と言う低価格でカタログ化されています

「今だけ」って言っても、各ジャンル、もう何年も前から繰り返しやっている企画です。
CDが売れなくなったから、少しでも売り上げを作ろうと苦肉の策で生み出した形でしょうけど、一度廃盤になって一定期間空けば、その間にプレミア化していることや新たなファン層(←ここが重要)が出来上がっていることなどもあり、またある程度の売り上げを作れます。

売る方も巧いんですけど、在庫のリスク軽減&プレミア化&確実に捌く為に「完全初回生産限定」とかやるんですよね。
まんまとそのジャンルが好きなファンは乗せられるのです
でも、そうして一定のファン層は定番化して存在しているものだと思います。

そればかりか、最近は密かな「レコードブーム」があってミュージシャンでも敢えて新作をアナログで出す人も多いですし、昔ながらも"レコハン"する人も増えていますよね。
(シャレじゃないけどレコファンでレコハンする人の見るスピードや手つきたるや、凄まじいです)

ミュージシャンで「CDは終わり。だから音源出さない」っていう人がいたら、それはそれで寂しいですね
だって、発信する側がそれ言っちゃあ、お終いよ
売れないものを作ってもしょうがないし、そういう時代なのは仕方ないにしても現状ミュージシャンが売り上げ作る手段って音源かライブ。あとはグッズなどのマーチャンダイズとネットのコンテンツ。
そういった発表の場の大元は「楽曲」になるわけですよね?
逆に言うと楽曲を作るのは人に聴いてもらう為のはずです。
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ライブで発表するだけで良いのではないか?という人がいるかも知れませんが、良い曲なら聴きたいと思うのがファンの心理ですし、そのミュージシャンを知らない人にはライブに来なければアピール出来ませんよね?

CDに限らず音源を出さなかったら、ミュージシャンとして何をするのでしょう?
ライブ・バンドと言われるグループも音源は出します。知らない曲だとお客さんがノレる割合は減るわけですから。
演奏に特化したプレイヤーなら、それはスタジオミュージシャンという、れっきとしたプロフェッショナルがいますし。

曲作らず、持ち曲5曲のみをひたすらライブでやっていますって、お客さんは飽きちゃって毎回聴けないですよね。予想が出来てしまうし。

俺が仲良くなるミュージシャンの人って何かしら「こんな曲があるんですけど・・・」とか「◯◯って聴きました?」などと常にアンテナ張って情報をもたらしてくれる人が多いし、今でもレコード漁っていますみたいな人はやっぱり話していて楽しいから好きです
「ミュージシャンとして健康的だなー」と思うわけです。
同じく「楽器の話」をしてくる人も同様です。
ま、ミュージシャンは「不・健・康」が多いのが定番ですがね

買い手がどういう形でそのミュージシャンと関わるのかを選択するのは自由だし、その選択肢の数は拡がっています。いや、拡がり過ぎていると言った方が良いかもしれない。 



自分達の作品やCD、レコードという物は財産だと思っています。
ずっと残る物で、作り手側としては1つ2つでもレベルの高い物を作りたい、良い物をお届けしたいという気持ちがあるから一生懸命作るはずなんです。
大げさに聞こえるかもしれませんが、それこそ「命削る」ぐらいの思いで作っている人だっています。
簡単に作る、簡単に手に入れるって事は大量消費されることを示し、やがて作り手と買い手両方のレベル(質)の低下を招くのではないでしょうか。

俺自身はバリバリ打ち込みをしますが、打ち込みだけで作られた音楽(良いか悪いか、好きか嫌いかの話ではなく)を聴くと「色々な意味で簡単になったな」と思い、すごく考えさせられます。
出てくるサウンドに説得力(深み)に欠けるものが多いんですよね。
そりゃあそうですよね。デジタルで作っているわけですから。
デジタルの利点は再現性、音質、正確さです。
それが俗に言う「冷たさ」に直結する要因の1つでもあるわけですね。

一方従来のアナログはそれらが苦手な分、温かみや特有の質感、曖昧さがある点でしょうか。
この辺りは聴く人に「安心感」を与えるんですよ。
この安心感があるから人は「また聴きたい」と思うのではないでしょうか?
そして、同時にそれは後世にまで残りやすい要因なのではないかなと思います。
だから昔のサウンドを今でも普通に聴けたりするし「名曲」ってあるのかな、と。
問題は今のサウンドが10年、20年後になって「聴けるかどうか」だと思います。

もちろん、そこにはメリットとデメリットがあるわけでして。 
以前の記事でも書いたかな?
DAW(ハードディスク・レコーディング)が主流になって割と早い段階で自分は取り入れたんですけど、その流れをずっと見てきていると面白くて、世の中便利になればなるほど、デジタルの技術が発達していくほど「昔ながらのアナログの質感をデジタルで再現」しようとするんですね。
とても矛盾していますが
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何をどう選択していくか、その辺りもまぁ再三言いますが、作り手側の"バランス感覚"によるところが大きいのかな。

一括りにするつもりはないので誤解無きように申し上げますが、打ち込み=ダメじゃないですけど、どうしても名曲って言われる楽曲が残りにくくなりますよね。
だから今の時代の楽曲で「名曲」って言われると「いや、まだまだ分からないよ。この先何十年と残って初めて名曲なんじゃないか」と思ってしまいますね。
そういう理由もあって今の曲を簡単に名曲と呼ぶことは出来ません。



自分の場合は「ポップス」を謳う以上は時代に左右されないサウンドや楽曲を作るのがベストだと考えています。
ミュージシャンやグループによっては違う考え方の人もいるでしょうが、そういう人達は自分と向いている方向が違いだけなので、それはそれで良いと思います。そこは否定するつもりはありません。

それもまた「バランス感覚」ですよね。 
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