期待大の2ndで2008年発表。
メンバーはジョセフ・メリン(Vo,G,B,K)とサミュエル・アンドレ(Vo,Dr,Per)の2人。
2人組ユニットでAORといえば真っ先にスティーリー・ダンを連想させるが、彼等スムース・リユニオンのサウンドもSD直系と言ってもいい。
先日ご紹介したサミュエル・パーディーにしても、このスムース・リユニオンにしてもサウンドそのものはSDに影響を受けている要素が色濃いのだが、まとめ方が現代的解釈である所が素晴らしい。
これには比較的「音にうるさい」方達が集まる往年のAORファンも飛びついた。
加えて楽器のクレジットからも分かるように、ほぼ全てを自分達(もしくはその周りの友人達)でこなしている。
故に演奏は如何にも一発録りの荒い面もまだまだあるのだが、そのラフさすら格好良く聴こえてしまう程、楽曲のクォリティーが総じて高い。
これでまだ20代前半だと言うから尚、驚きだ。
余談だがサガワも直接メッセージのやり取りをした事があるのだが、特にアンドレは真摯に対応してくれて色々な話を聞く事が出来た。
彼等の1stミニ・アルバムも、また良いのだが残念ながら廃盤、、、というよりCD−Rでのリリースだったので球数が圧倒的に少なく、あっという間に入手困難になった模様。
この辺りの手作り感もまた生々しくて親近感を覚える。
捨て曲がないだけに次作への期待感も増すばかりだ。
余談になるがAOR系北欧ミュージックというのは音楽が熱い。
彼等スムース・リユニオンを生んだスウェーデンやノルウェー、デンマークを中心に新生AORミュージシャンの若手が次々に台頭している。
近年ではビル・チャンプリンのアルバムやデヴィッド・フォスターのトリビュート、そしてこのスムース・リユニオンもリリースしているレーベルもあるので今後もチェックが必要だと思われる。
95点
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