5thdime
男女混成ユニットでアメリカン・ポップス史に名を残すママス&パパス同様、こちらは黒人男女混成ユニットで「黒いママス&パパス」の異名を誇るフィフス・ディメンション68年リリースの最高傑作。
黒人特有のアクの強さを抜いた美しいコーラスワークは一聴の価値あり。
フィフス・ディメンションといえば「Up,Up And Away」や、この後にリリースされる「Aquarius/Let the Sunshine In」があまりにも有名。
初期の頃はジョニー・リバースがプロデュースを担当し、彼が設立したソウル・シティーよりデビューを果たすもリリースしたシングルが不発に終わる。
方向転換を余儀なくされたリバースが次に目指したのが、当時自身のマネージャーであったルー・アドラー(ダンヒルの設立者)の子飼いとして成功を収めていたコーラスグループのママス&パパスに注目する。
冒頭に記した「黒いママス&パパス」はここから来たもので、狙って出来上がったものだったのだ。
この路線変更は成功を収めるものの、肝心のリバースがグループと対立しプロデューサーを降板、その後にリリースされたのが本作というわけである。

プロデュースは前作にもエンジニアとして関わっていたボーンズ・ハウが昇格、名ソングライター、ジミー・ウェッブが若干21歳にしてビートルズの「Ticket To Ride」を除きアルバムを全編作曲・アレンジしており、ビーチボーイズのブライアン・ウィルソン同様「Sgt. Peppers' Lonely Hearts Club Band」にかなりの影響を受けて曲を書いていたそうだ。

ミュージシャンもママパパのバックを務めていた"ダンヒル・リズム・セクション"の異名を持つ3人組、ラリー・ネクテル(K,B)、ジョー・オズボーン(B)、ハル・ブレイン(Dr)という、後のレッキング・クルーにも所属する面々をそのまま起用。

その音楽性はソウルとソフト・ロック〜ポップスの間を行き来する彼らの魅力が詰まった1枚だ。
セールスとしてはTOP10とは程遠い記録(全米105位)だが、内容はソフト・ロックの中でも折り紙付き。
コンセプト・アルバムなのでトップ・リコメンドは特にないのでトータルで聴いてほしい。
 
92点
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