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ディスコ・バンドとしては1,2を争うぐらい知名度があるアース・ウィンド&ファイアーだが、それはこのバンドの本質ではない。
もちろん、そういった要素も多く含んでいる事は事実だが、それは彼等が生み出すサウンドの側面に過ぎない。


それまでもヒットを飛ばしてきたアースだが、この頃になると自身にかかるプレッシャー(本人の言葉を借りるなら「R&Bかポップスか全てをクロスオーバーするかという思いに引き裂かれていた:ライナーより)に総帥モーリス・ホワイトは押し潰されそうになっていた。
79年発表の本作は当時、新進気鋭のプロデューサーとして名を上げる直前のデヴィッド・フォスターが9曲中6曲にコンポーザーとしてクレジットされており、キーボードでも参加している。

そのデヴィッドの起用が結果的に、それまでのファンク路線だったアースを若干ポップス路線に導く事に大きな役割を果たす事になった。

トップ・ リコメンドは何と言ってもモーリスが後に結成されるエアプレイの2人、デヴィッドとジェイ・グレイドンに頼み込んで譲ってもらった全米2位獲得曲③After The Love Has Gone(彼は"is"ではなく"Has"に変えて詞やBメロを変更した)だが問答無用のディスコ・クラシック⑤Boogie Wonderlandも忘れてはならない。

その他、アースの新時代を宣言するかのようなイントロの①In The Stoneやいかにも名手アル・マッケイらしいカッティングが気持ちいい④Let Your Feeling Showなどポップでありながら非常にバラエティ豊かな作品となっている。

参加ミュージシャンも多くBoogie~では重要なバック・グラウンド・ヴォーカルを務めたエモーションズやスティーブ・ルカサー、スティーブ・ポーカロのTOTO勢やパウリーニョ・ダ・コスタ、トムトム84、ジェリー・ヘイ(Seawind)、他にも作者としてジョン・リンド、アリー・ウィルスなど挙げればきりがない。

このアルバム以降、多くのソウル系ミュージシャンがポップスとの融合を目指した事からも多大なる影響を与えた。
しかし次第に迷走を始め、アースの象徴であるホーン・セクションを無くしたり、当時流行であったデジタル系エレクトロニクスの積極的導入などもあってか、勢いを失っていく事を考えると、やはりこのアルバムで最後になってしまったキー・プレイヤーであるアル・マッケイの脱退というのは大きいように思う。
 
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